ある程度落ち着いたものの、まだまだ消化しきれていない気持ち。
明日から仕事に行けるだろうか。
がん宣告から5日たっても、悩んで考えて、泣いてるのでした。
ここからの10日も、気持ちがすごくしんどかった。
検査づくめの5連休明けに、”がん”を抱えて仕事へ
やっぱり、世界が違って見える
いつもの出勤経路なのに、心臓がバクバク、緊張している。

会社の人に、自分が”がん”ってバレたらどうしよう。バレないようにしないと
なぜか、私にとって”がん”は、恥ずかしいことと、まだ思ってるみたい。
視野を狭めて、頑なに周りを見ないように、電車に乗って出勤していたと思う。
地下鉄の乗り換えのところの、スターバックス。
昔は、ときどき、ここで朝ゆっくりしてから、出勤してたなー。
大好きな”カフェモカ”を、ここの、ガラス越しのカウンターで飲んでたなー。
っと、気がづいたら、スターバックスに入っていた。
昨日までの5日間、ほぼ食べてないか、にんじんジュースの生活で。
砂糖を見るだけで、怖がってたのに。
久しぶりの仕事、という社会に対するストレスを緩和するために、
人って、なにか違う行動をしてしまうのか。
自分が弱いのか。気を紛らわせずにいられないのか。
たぶん「私は”がん”じゃないんだ、ほら、普通の生活ができる、いつものようにスタバを飲んで・・・」
って、気を張ってたのかもしれない。
いつもの店員さんが、すごくまぶしい存在に見えた。

いいなー。この人は”がん”じゃないんだ、うらやましいっ
はっとして、周りを見たとき、周りのみんなが、とってもまぶしかった。
みんな、”がん”じゃないんだ。誰を見ても、心から、うらやましかった。
家を出てからはじめて、顔を上げて、外を見たのかもしれない。

そのあとも、ガラス越しのカウンターで、カフェモカを飲みながら
ガラス越しに行きかう人みんなが、とってもうらやましかった。
「私はもう、世界が変わってしまった」
グサッと自分に何かが突き刺さる思いでした。
仕事を続けることが間違った選択かもしれない。自分を余計に痛めつけるかもしれない。
そう思いながら、私は今、この選択をしたから、ここに自分がいると
はっきりと自分を感じた瞬間でもありました。
いつもの会社に出勤して、いつもの仕事をこなしていく
結局、上司に言おうかどうしようかと悩みながら、1日が過ぎていった。
言えなかった。ずっと緊張していた。その緊張している自分を悟られないようにするのが、必死だった。
もともと、人と話すことが苦手で、プライベートなことは話さない私にとって、
自分が”がん”で、これから手術を控えていて、という悩みも、どうしても言えない。
そうしているうちに、あっという間に仕事が終わってしまった。
安心感と緊張感で、急いで家に帰って、息が止まっていたかのように
急いで、にんじんジュースを作って飲む。
にんじんジュースを飲むと、薬がわりみたいに思えて、とっても安心なのでした。
朝起きてすぐと、会社から帰ってからと、1日2回飲むことが、私の生きがいみたいな。
お弁当は、もちろん、にんじんごはん。と、味気ないおかずたち。
不安から逃れたくて、今までの自分を受け入れてみる
ほっと一息ついたら、今日は、なんで会社にいったんだろう。
自分を大切にしないといけないのでは、と自分を責めたくなってきた。
私の、今までの、なにが間違えてたんだろう。

・頑張り屋さんだった自分
そういえば、物心ついた時から、両親に褒められるのが好きだった。「よし、よくできた!」
勉強できる、運動できる、きちんと親の言うことを聞く、自慢の娘!
その期待に応えるためか、物心ついたときから、私に染みついた「いい子ちゃん」
人に迷惑をかけたらダメ。がんばりなさい。我慢しなさい。
社会人になっても、「いい子ちゃん」から抜け出せずに、一生懸命がんばったかな。
これぐらいで弱音を吐いたらだめだ。がんばらないと、って。

・ずっと無理してきた自分
「もっと、がんばらないと」「これぐらい我慢しないと」が、あたり前になって、
自分が無理しているなんて、限界だなんて、全然気づかなかったかも。ばかだなあ。
我慢しすぎて限界を超えてるのに、どこが限界かわからなくなっていたのかな。
でも、周りの人は私のことを「すごい」って、褒めてくれる。
だから、もっと、がんばらないと!って、ありがたい負のループ。

・言いたいことを言えず、ため込んでいた自分
口数の少ない家族だったからか、自分の思いを話すことが、とっても苦手。
・「いやだ」と思っても、言えない。
・「できない」と思っても、言えない。
・「こうしたい」と思っても、言えない。
言えなくてモヤモヤしすぎたときは、お酒を飲んで、ごまかしていた。
自分と向き合おうとしないで、お酒に逃げてた。
全部、自分をいじめたかもしれない。自分を大切にしないといけない。
「自分の身体が一番大事」って、このとき、やっと気づいたかもです。なさけない。
みなさーん。自分が、自分の身体が、一番、大事ですよー!


