恥ずかしさを通り越して、消えたい
便を出し切った疲労感が残ったまま、病院へ。
そうだ、指定された通り、おむつと、穴あきパンツを買わないと。
病院内の1階フロア、いちばん奥にあるコンビニで探して、ようやく見つけた穴あきパンツ。
まじまじと見てみると、肛門部分がマルっと穴、になっている。
これを履くの?コンビニで少し、立ち尽くすのでした。
いやだ、履きたくない。でも、行かないと・・・。
淡々とレジを済ませ、検査の受付を済ませ、名前を呼ばれる。
看護師さんが、「買ってきました?では、着替えてください」と。穴あきパンツに。
「その上に(ガウンのような)検査服を着て、出てきてください」と。検査服も渡された。
まだ残っている疲労感と恥ずかしさで、「もうどうにでもなれ」と思えてきた。
着替え終わったら、看護師さんに促されるまま、指定されたベッドに。
分厚く仕切られてるけど、同じように、検査ベッドがいくつも並んでいる。
同じような検査を受けている方が、横にも、その横にもいるような、大病院らしい雰囲気でした。
同じく買ってきたおむつを、敷いてもらってるベッドに促され、横になって。
指示通り、お尻を突き出して「くの字」のように寝ると。
看護師さんが、横で優しく声をかけてくれ、痛みを和らげるために、麻酔をするとのこと。
点滴をされ、麻酔が少しずつ、少しずつ、体内に流れいていく。
すると、少し、ぼーっとしてきた。ほわほわしてきた。
よかった。ほわーっとしてきて、恥ずかしいのも忘れそう。このまま眠ってしまいたい。
いよいよ、大腸カメラ
こんな日が来るなんて!それはそれは、体験したくなかったことでした。
またまた、先生が変わり、先日の若い先生とは違う、3人目の先生。
今回も少し若い先生で、また雰囲気が違う。早速、先生が挨拶してくれる。

おくのこさん~。こんんちは。担当の○○です。よろしくお願いします。

「はい。よろしくお願いします」
(ぼーっ)

それでは、検査するので、カメラ入れていきますね、力、抜いてください~

最初は、腸の一番奥まで、一気に、入れてしまいますね。
そのあと、中を見て検査しながら戻していきますので。

「はい。」
(ぼーっ。痛くないかも。大丈夫かも)
もう、ぼーっとしてるので、恥ずかしいとか考える間もなく、いよいよカメラが入っていきました。
思ったより痛くない。不思議な感じ。
余裕にかまえてたのもつかの間、1度だけ、腸の曲がり角なのか、痛くて痛くて。
「う~っ、う~っ。痛いっ」思わず声を出して、うなってしまった。
と、すぐさま、横にいる看護師さんの助言がはじまって。的確な指示のもと、体勢を変えながら、何度か試みてみるのでした。
おかげで、何度かのチャレンジのあと、やっと、無事に奥に進んでいきました。ほっ。
そのあとは順調にすすみ、しばらくすると、カメラが奥にたどりついたみたい。

はい。よく頑張りました。一番奥まできましたので、ここからは痛くないですよ。
カメラを戻しながら、しっかり見て、検査していきますね

はい。お願いします~
(もう痛くもなく、ずっと不思議な感じ)
それは、突然ふつうに、告げられる
頭の後ろにある、パソコンの画面に映し出された、おくのこの大腸を。
先生が、しっかり見ながら、カメラを動かしている。
おくのこは「くの字」の横向きに寝ているので、頭の後ろにある画面は、自分では見れないのです。
この状況でも、「なんともなかったです、正常でした」で終わると信じていた。
のに、のに、それは、突然やってきた。
先生が、「あー、これはちょっと、お腹、切って切除しないといけないですね」
それは、独り言のように小さな声で、「今日はいい天気ですね~」みたいに聞こえた。
”平和な日常のつぶやき”のように、聞こえてきた。
え?なに?? 私に言ってる??
(??????????お腹、切る??)
いつの間にか、先生の両隣には、研修医のような、さらに若い先生が2人。
その人たちに、「これこれ」とパソコンの画面を指さしながら、説明していた。
それでも私は、麻酔でぼーっとしてるからか、”お腹切る”の意味がピンとこない。
このときもまだ「これで検査も無事に、何もかもがやっと終わる」と信じていたのです。
いま思えば・・・
この画面、私も見せてもらえばよかった。
そしたら、もっと早い段階で、心構えができたかもしれない。
でも、見せてもらう度胸がなかったかな?


